カテゴリー別アーカイブ: トレーニング科学

スピードも力学だ…

本当に筋トレを理解している人であればスピードプログラムも組めるし、技術指導もできる。当たり前のことだ。もちろん、要求される動作は異なるので門外漢やただ趣味的に取り組んでいる人にとっては???だろうがね。

専門性はさて置き、応用力が高いのが筋トレの強みである。


ちなみにウチは「肉体改造・動き上達塾」を標榜しているので、競技力向上に関する全てを守備範囲としている。


プロ選手やオリンピック選手の指導というのは煌びやかで派手なイメージがあるが、実はその前の段階での進路決定というのもかなり重要である。ウチには「スポーツで進学や就職を決める」若者が多数所属している。今年もスポーツ推薦で進路が決まった学生が続出中だ。




にほんブログ村

知識は大事だが…


人に伝えて理解させられるレベルになければ仕事にはならない。


資格の認定はそれよりも随分と低いレベルで行わざるを得ないので、取得後のインターンが大事である。場数を踏むことで経験値を高めることの有効性はジャンルを問わない。


頭でっかちにならないように実務経験を謙虚に積み重ね精進するのが結局は一番確実である。


にほんブログ村

ウォーキングでは痩せることができない・・・

正確に書くと、


ウォーキングだけでは痩せることはできない。


ただ、この表現は「統計学的に」そうであるだけなので、例外的に痩せる人は出て来るだろう。別にそれ自体は不思議なことではないので、反論したい人は間違いのないようにお願いしたい。


個人的に・・・


◆もの凄く強靭な関節を持っている


◆痛みや違和感に対して感覚が「鈍く」て我慢強い


◆余程の暇人か天才的にてきぱきと物事をこなしてウォーキングのための時間をたっぷりと捻出することが上手である


◆一度開始したことを粘り強く継続して習慣化できる


そんな人ならばウォーキングで痩せること可能であるかも知れないね。


ただ、そんな人ならばそもそも太ってなんかいないはずだが。。。


私がここで書いた「痩せる」というのは一時的なことではなく、「体重や体脂肪が減った状態をその後もずっと死ぬまで維持できる」レベルのことを指している。


そんなことはウォーキングだけでは絶対に不可能だ。


絶対に。


糖質制限等の食事改革を併用すれば別だがね。しかし、それは純粋な意味でのウォーキング効果ではない。


巷で言われているウォーキング方法のインチキにいい加減気付かないと、愛好者が増えれば増える分トラブルも増えることになる。


◆前方遠くを見ながら胸を張る


◆腕を大きく前後に振る


膝を伸ばす


爪先を上げて踵から接地する


のは絶対にやめるべきである。


膝蓋腱反射は膝関節を護るとともに、下肢のバネを引き出すための反応である。この反射は着地の際に膝を曲げて瞬間的に膝蓋腱がストレッチされることで起きる。



アキレス腱反射は踵を地面に衝突させる衝撃から護るとともに、足関節のバネを引き出すための反応である。この反応は爪先から着地して瞬間的にアキレス腱がストレッチされることで起きる。


これらの反応・反射は人類がヒトとして大自然の中で「二足歩行・走行を常態とする」中で、効率良く体を使えるように(つまり省エネのために)発達させたであろう機能なのだ。


だから、普通に歩いてもエネルギーはそれ程使わないし、歩くことに熟達すると更にエネルギーは使わなくなると考えるのが自然だ。これは一流選手が難しいプレーを軽々とこなして疲れもしないのと同じことである。


そのような学習能力や学習効果、更に自分を護るための防衛機能を取り除いて「歩く」意味が全く分からない。


あなたはどのようにお考えになるだろうか?


にほんブログ村

「ウォーキング 方法」のキーワードを入れて・・・

Googleで検索すると・・・


17,100,000件がヒットする。


そこで説明されていることの大半は概ね次のようなものだ。


■視線は前方遠くを見つめて胸を張って


■腕を前後に大きく振って


膝をできるだけ伸ばしたまま


つま先を上げてかかとから接地させて


颯爽と歩く、とね。


僕は全くこうしたやり方に反対だし、薦めてはいけないと思っている。


解説してみよう。


1)視線を前方遠くに置き胸を張ると、多くの人は腰を反らし始める。これは姿勢反射と呼ばれるものなので無意識に起きるものだ。これは生理学的な話。すると、腰を反らしたまま歩くということになるね。歩行速度が上がるとその傾向はより顕著になる。慣性が働くためだ。下半身だけが前に進み上半身は後ろに取り残されるようなイメージだな。反ったり丸まったりした湾曲が大きいところは痛めやすい箇所だ。ここまでは物理学的な話。


2)腕を大きく前後にスイングするのは消費エネルギーを増やす魂胆なのだが、歩行速度が上がった時に下肢のダイナミックな動きにカウンターを取りながらバランス良く運動するための適応でもある。生理学的、物理学的な話だね。大きなエネルギーを消費するのだが上肢と下肢が作る捻れの力はウエスト部分で大きくなる。これは物理学的な話だ。


3)「膝をできるだけ伸ばしたまま」というのは大変危険で、膝関節の軟骨はダイレクトに衝撃に晒されることになる。そもそも膝のバネ(膝蓋腱)は軽く膝を曲げておかなければ機能できないのだ。



4)「つま先を上げてかかとから着地」は3)と合わせて最悪な方法だ。人類の進化を否定する冒涜行為とも言える。が何のためにあるのか?足のアーチが何のためにあるのか?全く考えていない。それに図中青い丸印は体の大まかな重心を示しているのだが、かかとは重心よりも前に振り出されている。つまり、前に進もうとしている体重を止めるように地面にぶつかっている訳だ。物理現象として作用反作用の法則というものがあるが、地面にぶつかったかかとは、それと同じ大きさの力を地面から逆方向に受けている。これは進行を妨げる行為である。




ここに書いた文章を理解できない人は裸足で大股歩きをしてみたら良い。つま先を上げてかかとを突き出して接地を繰り返してみよう。あなたの理解力が足りなくても体は正直である。ちゃんと教えてくれるだろう。




にほんブログ村

器具があると便利だが・・・

器具が無ければ筋トレができない訳では無い。正しい理論を理解していれば、地球の「引力(≒重力)」の影響下に於いて体重を利用することで無数のトレーニングバリエーションを楽しむことができる。指導者にはそれを学んでいただきたい。


フィジカルトレーニングコーチBASIC養成講座に関するお問い合わせはNCCA事務局まで。


にほんブログ村

キツかった〜…

静止倒立が楽に出来るようになって来たので片手倒立の練習開始。全然別物に感じるのはコツを掴めて無いせいだろうね。まあ、のんびり取り組みたい。筋トレ道場終了後の練習なので、力に頼れない分、早くコツが掴めるかもなあ。

◼︎基本の静止倒立(後に重大な欠陥に気付いた…)



◼︎片手での倒立にチャレンジ(ぐらつきが半端ない)


◼︎側面より(体が反っていて「軸」が出来ていないため、バランスを取りづらく片手では支えきれない。)

先は長いが楽しみだぜ♪


にほんブログ村

屈筋と伸筋は役割が違うのに・・・

どういう訳か皆筋トレ中のストロークを解剖学的な関節可動域に近づけようとする。それは「ものの本」にそうしろと書いてあるし、指導者や先輩がそう教えてきたからである。


そう。ただそれだけの理由だ。


確かに、何となく「全」可動域を使った方が良さそうな気はする。


しかし、「気」がするだけだ。感覚的・感情的な理由。ふん。バカバカしい。


もうそんな馬鹿なことは止めよう。止めるべきだ。止めろ!


で、言っても分からないから体験させるのだ。ケガをしない範囲でね。



彼は床上でのプッシュアップでは、顎が床に着くまでのストロークで肘の屈伸を行っていた。僕が出した指示は「世界新記録を出すつもりで爆発的に素速くやれ!」というものだった。


それなのにフルに動かす有様。何度言っても過去に行ってきた「悪しき習慣」を払拭できなかった。本人はできるだけ速くやっているつもりなのだが、動かすべきではない範囲まで動かしているので爆発力に著しく欠けていた。速度を犠牲にして使う必要が無い範囲まで負荷をかけてしまうトレーニング?に何の意味があるのだろうか。体育や部活動、社会体育の悪影響は計り知れない。


そこで、上の写真のように足の位置を肩と同じ位置にまで挙げて同様に超高速プッシュアップをやらせると、途端に肘の屈曲角度は小さくなった。


当然である。負荷が上がったのだから。プッシュアップの主動筋は上腕三頭筋である。そう伸筋だ。適切な負荷がかかると反射的に正常範囲での運動のみ確実に遂行する。肘関節の屈曲角度は90度近位が限界で、あとは完全伸展位までだ。
※屈筋(例えば上腕二頭筋)では当然真逆となる。それが拮抗筋の役割だもの。


それを馬鹿な指導者が正常「運動」可動域を無視して「フル可動」させてしまっている。だから「筋トレで造った体はスポーツでは役に立たない」とか「筋トレではスピードが上がらない」なんてアホなことを言われてしまうのである。


トレーニングは科学だ。式が正しければ答も正しい。答が間違っていたら式が間違っているということだ。


筋トレもパワートレも負荷が上がれば可動域は狭まる。これは100%真実である。スポーツパフォーマンスの世界はその上に立脚しているのだ。


にほんブログ村

大人の体操教室もあるよ・・・

筋トレをやっていると、骨も筋肉も強くなる。


よく、更年期以降の女性や高齢者層に対して「骨密度を高めて骨折を予防するために」と称してサプリメントを紹介する記事や広告を目にするが、非常にインチキ極まりないものだと切り捨てさせていただく。


あんなものをいくら飲んでみたところで「全く無意味」である。全く、だ。


骨だけを強くしてみたところで今度は軟骨が重みに耐えきれない。まあ、そんなことを抜きにしても骨だけは強くできないのだがね。


骨と筋肉は必ずセット、つまりユニットで強くなり弱くなるんだ。仲良しなんだよ。


このユニットをどちらも強化するのに最適な方法は100%間違いなく筋トレである。


ウォーキングもスイミングもジョギングもヨガもピラティスも相手にならない。他がダメだというのではなく、それらのどれよりも筋トレが優れているのだ。


だから、筋トレの習慣が身に付いていると40代以上の方々でも色々面白いことにチャレンジできるようになる。例えばバク転だ。もちろん技術が必要なので練習は欠かせないが、週一回程度の練習会に参加すれば程なく誰だってできるようになる。面白くないかね?


ちなみに下のどちらも40代だが、男性の方は初日に補助なしで成功した。



彼女ももう少しである。


頑張れ~~♪


にほんブログ村

こだわればキリが無いのだが・・・

重力と引力は違う。


それを分かっていて使っているのであれば良いのだが・・・。


物理学を正しく理解しないでスポーツトレーニングの世界に入って来た人たちは、知識を深く掘り下げないまま上辺だけ暗記して使用している。


尤も、それで聞いているクライアントや生徒側も「大体OK」で済んでいるので構わないのかも知れないが、同業者としてはあまり感心しない。


筋トレは重力の影響下で行うものだから・・・ってのは正しいのだが、厳密には地球の中心に向かって働いている物体を引く力は「引力」なのである。物体と地球が互いに引き合っている訳だが、地球の重さ(正確には質量)が圧倒的に大きいから「物体だけが引かれているように見える」のである。


本当はこの物体には地球の自転運動によって生じる遠心力が働いているので、重力は引力と遠心力との合力になる。ということは、緯度の高さによって数値が異なる訳だ。



この図はそのことを簡略化して示したものである。


こんなことも理解した上での筋トレ筋肉であり、コンディショニングとしてのトレーニング科学なのだ。数学や物理が苦手だなんて言ってる場合ではない。


にほんブログ村

運動速度と発揮できる筋力の関係・・・

あまり分かっていない人が多いので再度解説を試みたい。



人が「最大努力」で筋力を発揮する時、よく訓練された人であれば使用部位を問わず概ねこのような筋力発揮曲線となる。


しかし、通常の筋トレの世界では図の右側の能力を加減することでレップを繰り返しているのだ。よく最大反復回数10RMで3セット等の組み方がなされているが、本当に限界まで追い込めたとして、最後は運動速度が0、つまり動かせなくなる訳である。レップの少ないうちは余裕があるからスピードもあるが、徐々に疲労してスピードが落ちて、最終レップでは「もう次は潰れてしまう」ってとこで終わりになるということだ。


ここで注意が必要なのは・・・

◆セットの開始段階では「余力」があるため使用するウエイトが軽く感じられる。このため「最大努力」で行うと「加速度」が生じる。

◆この場合、動作の終点(重りを上げきった時)へ向かう方向へ慣性が大きくなり、ウエイトの「跳ね上がり」現象が生じる。

◆跳ね上がった瞬間に筋肉にかかっている負荷は一瞬0になるため緊張が抜けてしまう。

◆その直後には下向きにウエイトが落下してくるので、弛緩した筋肉が反応し切れない場合には負荷を関節で受けてしまうことになる。


これらの事態を避け、運動中の筋緊張を維持するために通常の筋トレではスピードをコントロールして行うのである。関節のことを考えればそれが確かに安全かも知れない。


しかし、そのようなトレーニングが不適、または完全に目的を解決することにならない層があるのだ。


◆トップアスリートやそれを目指す層

◆転倒の可能性が高い高齢者や低体力者層


このようなカテゴリの方には「加速度」を無視したトレーニングは有効ではない。トレーニングに要する時間が有限であることを考えれば特にそうである。


人の体は・・・


◆高速で動けば動くほど

◆使用する重量が重くなれば重くなるほど


「安全」を維持するために自動的に有効可動域を制限してしまう。それが反射機能だ。これを無視して「ゆっくりした動きだけ」「軽い重さだけ」を利用してトレーニング技術のみで適応しようとしても、能力が最大限に高まることはない。


筋トレを「しないよりはマシ」程度に考えるのではなく、自分の目的に応じて「正しく」実践するためには色々な知識が必要である。これをマシンに埋め込んだのがリアクションレジスタンスマシン(鍛錬製)だ。



これを使わずに正しくトレーニングしようと思うなら、そのレクチャーを受けるべきだろう。特にスポーツ競技志向、高齢者転倒予防の分野に関しては成果がまるで異なってくる。ウチでも対応しているのでお問い合わせいただきたい。


一般社団法人全日本コンディショニングコーチ協会(NCCA)まで。


にほんブログ村