カテゴリー別アーカイブ: スポーツ障害予防とパフォーマンス向上

消えてもらいたい存在・・・

「森部先生!・・・」
緊急モードで深夜0時過ぎに届いたメールにはこう書かれていた。

「息子のシンスプリントと腰椎分離症は黄信号でした。ハイアーチにアキレス腱が見えない足首、パンパンにはったふくらはぎ、硬い股関節まわり、反り腰、まあ…色々ありました。やはり走り込みはかなりこたえてるんだろうな…聞けばラスト10分のランニングはスパイクを履いたままらしく…」

狂っているね。

こんなのを付けたまま長時間走るんだぜ?そんな指導者がトップにいたのでは犠牲者が出るのは時間の問題というか、既に出ているようなもの。偏った技術指導を美徳として捉えて、きつさと量にこだわりを持った似非指導者には死んでもらいたい。少なくとも消えてもらった方が良い。

プロの勝ち負けとジュニア世代の試合結果の持つ意味は全く異質のものだ。親もどうしてそんな所に子どもを入れるのかねえ?
環境整備はNCCAの努力目標になる。賢者各位のご協力を真剣にお願いしたい。

試合前のウォームアップ方法を教えてください・・・

とあるテニスクラブの選手コースにて、オーナーからいただいたリクエストに応じて2時間のセッションを担当した。

もちろんウォームアップに2時間もかかるはずはない。この時間枠は、
◆自己流のアップ⇒ゲーム
◆カスタマイズされたアップ⇒ゲーム

の2つの流れを比較するために設けられた。

ゲームはセルフジャッジでそれぞれが1サービスゲームを行うものとした。

さて、その結果はどのようなものであったか?そういう生データを利用してNCCAでは勉強会を行っている。

ちなみに終了後「次回は28日でお願いします」とリピートがかかった。一つのヒントにして欲しい。

筋トレでは少なくとも・・・

可動域と可動性を考えなければならない。

競技者が行う場合は特にね。
そして、その競技が・・・
◆スピード
◆パワー
◆アジリティ
◆クイックネス
といった運動の「速さ」に関する要素で高いレベルを必要とされるタイプのモノであれば尚更だ。

「可動域」とは解剖学的な関節の可動域ではなく運動の可動域のことであり、「可動性」とはその可動域の中でどれだけ滑らかに動きをコントロールすることができるかという能力のことである。そして、コントロールできているかどうかの評価は、完全に重量を受け止めることができ、爆発的に動かすこともできるということで判断しなければならない。

関節の可動域全部を使って行う場合、「フルレンジ」とか「フルストローク」と呼んでいるが、一般の競技者には必要ないどころか「やってはいけない」範疇のものなので注意して欲しい。

昭和50年代にはまだ普通に行われていた「うさぎ跳び」というトレーニングもさすがに今では見かけなくなったが、あれは「膝を壊すから」という理由で消滅した。フルレンジの筋トレも同様である。大きな負荷をかけて行うフルレンジの動作には、その関節の曲げ伸ばしに関与している「屈筋」と「伸筋」が必ず存在し、ある固有の角度で拮抗筋として主動筋の役割が入れ替わる。その際、瞬間的に筋が脱力することで関節に大きな負担が生じるのだ。これが繰り返されるとダメージは深刻なレベルまで蓄積され「障害」として慢性化する。それが恐い。

実際の指導者やマニアの中には「うさぎ跳びのように筋トレはスピーディじゃないし、ゆっくりコントロールすればケガはしない」と言う者もいる。しかし、この人たちは少なくとも3つの点で間違いを犯している。
1)スピーディさを求めない競技は無い
2)針金はゆっくり曲げ伸ばししてもいずれ切れる
3)障害は水面下で進行する慢性的なものである
ということについて理解が不足している。

筋トレの可動域は重さと速度によって自動的に決まる。「屈筋」と「伸筋」の可動域はまるで異なる。指導者はそういう真実を学ぶ必要があるだろう。

Jr.の指導の際には・・・

99%の受講生が保護者に引率されてやってくる。
指導は1時間強だが、その間親は文句も言わず待っている。リピーターの中にはそこで知り合った別の親御さんと楽しくコミュニケーションを図る方も少なくないが、半数以上の方がメモを取ったり、ビデオを回したり、写メを撮ったりされている。実に熱心だ。中にはご両親同席されているところもある。

そこで、少しでも「スポーツ」や「障害予防」、「パフォーマンス向上」、「進路決め」に役立つような会話や取り組みが家庭でなされるようにこちらも情報提供を惜しまないようにしている。ホワイトボードに書き出している内容はその一部だ。


これに必要な何かは各自が適宜書き込んだり、質問していただくしかないが、子どもたちの指導の合間に、ちょこちょこ書き加えるボードの内容はなかなかに好評である。多分、デザイナーやプロデューサーならこれで何冊か本を書けるだろうね。NCCAの有資格者にはそういう能力のある人はいないかなあ?

肩が痛くてボールが投げれない・・・

騙し騙しやってきましたがついにボールを投げれなくなってしまいました。病院で診断してもらったところ「臼蓋部の剥離が起きていて上腕二頭筋腱も炎症が酷い」とのことでした。結局手術を受けることになって・・・


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そう言って相談してきたMK(当時20歳)のコンディショニングを引き受けて半年間術後を担当した。復活初日(半年間のパーソナルトレーニングを経て)にホームから助走無しで遠投しフェンスオーバーしたのは部員の記憶と部の記録に残っている。

結局、球速も自己ベスト144km/h(それまでは138km/h)を記録し、社会人野球へと進むことになった。

さて、その彼が行ったトレーニング内容がどんなものだったかというと、それがそのまま『ピッチング・スピードアップ・プログラム』なのである。

その内容は発売から4年目を迎え、これまでにもより良い方向へカスタマイズを行い、更にレベルアップを遂げている。

お陰で、春休みや夏休み等の長期休暇を利用してわざわざ福岡までパーソナル指導を受けに来てくださる愛用者も増えてきた。また、会社のジム(TOTAL CONDITIONING GYM GET 0946-24-3636)には毎週月曜日のタイミングでパーソナル受講希望者が増えている。

それもこれもクライアント各位が努力して成果を出してくれるからに他ならない。今後もWIN-WINの関係維持のために創意工夫を惜しまない覚悟である♪

全ての物事は「基本」が大事である・・・

それなのに、人体の「基本」や「基盤」についてはあやふやなままハードなスポーツ活動が行われているのはいかがなものだろうか?

諸外国のスポーツ列強国と比べると
・身体資源
・スポーツ環境
・スポーツ文化
の面で一部の例外を除くと、大きく後れを取っているのが実情であろう。

国内で見てもそれは同様である。
競技種目によっては選手人口がまるで違うし、それに比例して指導者の数も大きく異なる。施設の充実にしても同じだ。

そんな中で、競技を楽しむところから始め、やがて徐々にレベルアップを図る。その流れで問題はないのだが、そのためには「基本」や「基盤」を理解し、「準備」が出来ていなくてはなるまい。そう確信して現在のセミナーを構築している。

「足裏から見る目からウロコのコンディショニングセミナー」は、対象者の属性に関わらず大好評で、ツボにはまる。それは何故か?


(人体の絵、上手くない?)

人間が二足歩行を常態とする唯一の動物であるからだ。だから「誰にでも」共通しているってこと。セミナーの内容、講義も実技も体験も質疑応答も全てが熱気むんむん状態で、

講師冥利に尽きている私だが、
言い換えると、それだけ「足」に問題がある人が多いということに他ならない。

今後も力を入れて各地でセミナーを開催して行くつもりだ。

Jr.スポーツの専門指導者にはとんでもない奴が多いぞ!見逃すな・・・

こんな質問メールが届いた。悩めるコーチからの相談だ。

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森部先生、今回は打撃について質問させていただきます。
少年野球の現場では、特に低学年の子に対し「振った後ふらふらするな」と言う指導が行われます。

技術的にはその通りだと思うのですが、振ったバットの遠心力を止められるだけの筋力が備わっていないことを原因と考え、私はこれについては無理に指導をしていません。

それよりも、できるだけ軽くて短いバットをおなかに力を入れて振るように声掛けし、ケガのリスクを下げるよう努めています。

又、「振った後、手を離すな」という指導についても以前から少し疑問を持っていますが、今のところ全く答えが見えずにいます。離さないと体幹部が苦しいので、小さな子供に無理をさせて良いのか、これが最大の疑問点です。

以上2点について、技術的、肉体的な側面から、何かアドバイスがいただければお願い致します。

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これは前々から言っていることなのだが、本来、体の発達段階を考慮すれば小学生期に「野球」をするべきではない。草野球ならまだしも、「指導付きの野球」ともなればなおさらだ。それはこのコーチも心配しておられるように「体の準備ができていない」ことが理由である。

野球の指導者は野球の技術や戦術しか説明できない。「子供の体の発達段階」における身体特性を理解していないでどうして子どもの指導できるだろうか?逆を考えてみよう。よぼよぼの高齢者に野球を指導できるだろうか?できないだろう。それと大して変わらない危険性が子供にもある。

大人と同じパフォーマンスを期待しながら指導を行っている危険性を知ってもらいたい。子供は特にそうだが、遠心力や慣性に耐える「Breaking Strength」が未発達である。だから「だるまさんが転んだ」という遊びが面白いのだ。鬼が振り向いた時に全員がピタッと静止していたら遊びとしてこれ程つまらないものもないであろう。

野球人口を増やす等の理由で少年野球を活性化するのは悪いことではないが、指導のあり方についてはもっと勉強してもらいたいものである。

足が地に着くとは・・・

こういうことを言う。
◆足の最大面積が有効に使われている(大三角
◆そのために全ての指が接地面(床や地面)を掴めるように動く
◆そのために足の裏に3つのアーチがある
◆そのアーチと指の働きで設置時の衝撃を緩衝できる
ってことだ。

元々の人間はそれができていた。
◆裸足だった
◆地面はむき出しの大地だった
◆床は外と大差なかった
◆足を手のように使うことすらあった
からだ。

しかし、文明・文化の進化と発展に伴い、履物文化も発達し、相反して「足」の持つ機能は衰退していった要素を持つ。それが数々の身体不調を誘発したのである。そのことを『過労性構造体医学』の創始者 笠原巌が看破した訳だ。本人は控えめに10万人以上と言うが、20万人は行ってるのではないかと思える。40年間足の裏を通じて全身を診て来たのだ。その診断能力は一般的な人知を超える。

笠原に学ぶとこういうことに異論が無くなる。どんなに疑っても否定できないことに気づくからだ。敢えて僕なりの表現をさせていただくと・・・
「人には身長・体重・体積があり、筋力とバランス機能が無ければ甚だ不安定な構造をしている。その人体というモノを支える土台が足と脚だ。土台がおかしいとそのしわ寄せは全身に及ぶ。しわ寄せは、痛みや病気というシグナルで顕在化する」となる。

そこで土台を先ずは「足」から変えて行こうというものが“テーピング“なのだ。貼り方も強さ(テンションのかけ方)も段階に応じて少しずつ変わる。それを【テスト①】⇒【フットケア】⇒【テスト②】⇒【テーピング】⇒【テスト③】という流れでサービスを提供しているのだ。

聴いて
見て・診て


浮き指チェック


タコチェック


アーチ・浮き指チェック

そして、テーピングまでして帰っていただく。


↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓↓

皆さんが喜ばれるのが嬉しいね。

(文中敬称略)






一年の計は元旦にあり・・・

2013年明けましておめでとうございます♪
本年も変わらずよろしくお願いしま~~~~~す。

さて、年末にも予告はしていたのだが、今年はNCCA代表理事としても、学術研究者としても、企業経営者としても、絞り込んだ活動をしていく。

具体的には・・・
足裏と歯の噛み合わせからみるスポーツ障害予防とパフォーマンス向上
◆その場で効果を体感できるリアル筋力トレーニング
◆できるビジネスパーソンの育成
を3本柱とする。

このブログでは上2つを述べて行くことになる。
これまでは頼まれた仕事は全て受けていたのだが、今年からは少しこちらからブランディングを強化して情報をリリースしていくという訳だ。ちなみに、「美脚塾」のようなコンテンツも「足裏と歯の噛み合わせ」に含まれてくる。詳細は今後を楽しみにして欲しい。

ところで、年末の僕の仕事を紹介しよう。
中学生女子バスケット部員の足だ。

酷くはないが外反母趾と内反小指の傾向がある。
また、O脚気味だ。
当然、捻挫やシンスプリント、膝の十字靭帯損傷が起こり易くなる。


しかも、下のように浮指の傾向にあると障害のリスクは増大する。

これを正面から見ると指が浮いているのが分かるだろう。
別に緊張して無理に作っている訳ではないのだ。


これにテーピングを施して矯正していくのだ。
外内反を修正し、指を下に下げるテンションをテーピングの力で行う。

体験したこの女の子は、
「指が全部床に着いているのが分かります」
と言っていた。

指導風景を観察していたスタッフや保護者は、
「立位でのふらつきが無くなった」
と気付いていた。

その場でのテーピング直後での話である。
そしてこの反応は、当日テーピングを施した10人の子たち全員に観察できたことである。
ご参考いただきたい。