何と驚いたことに…

ウォーキング指導者に「資格」があるようだ。


ビビった。


この有資格者を輩出する団体の指南書にこのように書かれていたからである。


正しいウォーキングのチェックポイント


1)自然な姿勢をつくる


2)膝を伸ばして、かかとから着地


3)足の裏で地面をつかむように、かかとからつま先へ重心移動


4)つま先に重心を残してしっかり蹴る


5)足の運びは左右それぞれの直線上を踏む


6)目線はいつも10~15m先を見る


7)呼吸は自然に足の動きに合わせて「吸う吸う」「吐く吐く」


8)肘を軽く曲げ腕をコンパクトに元気よく振る


一つ一つ見ていこう。


1)は良い。しかし、自然な姿勢が分かっている人は少ない。


2)は完全に間違えている。


・膝は少し曲げなければ重要な「省エネ」と「ハイパワー」を発揮する「膝蓋腱反射」というバネを利用できない。


・かかとから着地すれば足裏のアーチは機能しない。つまりショック吸収の役割を果たせなくなってしまう。


3)も間違いである。地面を掴むことができるのは足指の働きであって、足裏で掴むことは叶わない。人間の足は猿から進化して直立二足歩行を常態とするために把持力を犠牲にして剛性を高めてアーチ構造を保有するに至った。全く見当違いも甚だしい説明である。



4)については「蹴る」必要は無い。また、蹴るなら余計にかかとから着地してはいけない。蹴った分は速度が上がり運動エネルギーが大きくなるため、間違った接地をすることがダメージの蓄積に繋がるからである。


5)は良いだろう。


6)は良いのだが、目線を上げると顎も上がってしまうので注意が必要である。顎が上がると首と腰は反ってしまいやすくなるからである。これは姿勢反射の影響なので無意識に起きてしまうところに問題がある。体重の負荷と地面からの反力は、骨格の歪みの大きい所に集中して蓄積する。

7)呼吸についてはしたいようにすれば良いのだが、リズムを作って長時間の運動をするためにランニングのテクニックを入れたのだろう。


8)歩行に関しても腕は全体の動きとバランスを取れば良い。自然に行うのがベストだ。大股で強く歩くためにカウンターを取るテクニックとして「コンパクトに元気良く振る」としているが、ナンセンスだ。


実はこの8つのチェック項目は「初心者のための」と但し書きがしてあった。つまり、「今まで運動不足で体型が崩れ体力も落ちてしまった人たち」をも対象としている訳だ。いかに危険なことかお分かりだろう。


「健康づくり」や「ウォーキング」の世界に巣食うインチキに騙されてはいけない。


これは完全に間違いの歩行である。






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