サッカー元日本代表の奥大介が逮捕されたという件について・・・

容疑は、妻への脅迫の疑いとのことだった。

「今からお前を殺しに行く!」と旦那に言われたら、あなたならどうするだろうか?ましてそれまでにDVが常習だったとしたら?

もちろん事実関係は一方の言い分だけ聞いていても明らかにはならないし、双方から聞いたとしてもどちらが真実を述べているのかは現実には定かではない。状況証拠が揃ったとしても現行犯でもない限りは証明できないのだが、だ。それはそれとして、実は「輝かしい経歴を持つ一流アスリート」による刑事事件は過去にもたくさん起きている。興味のある方はご自身で調べていただきたい。

ここで述べたいのはトップアスリートのセカンドキャリアに関することだ。これは近年問題視されていて、JリーグやNPBでもそれなりの対策はなされているのだが、それ程効果が出ているとも言えないようである。それもそのはず。誰が引退後のことを考えて現役中に専門練習やトレーニング以外のことに取り組むことができるだろうか?実力と名声を兼ね備えた大御所ならまだしも、レギュラー枠を争っている最中や賞金レースのデッドヒートの最中にそんなことを提案しても頭に入って行く訳がない。

アスリートのキャリアトランジションで、競技引退時点における心理葛藤の特徴は、元選手からすると概ね次のようなものとなろう。
(1)アスレティックアイデンティティーの喪失感
(2)社会的ステイタス喪失による不安感
(3)慣れ親しんだ環境から去らねばならない寂寥感
(4)一から何か始めなければいけない焦燥感
(5)明確な目標のない将来不安感


しかし、実際のところ4・5以外は企業人からすると「甘え」以外の何物でもない。程度の差こそあれそれまでの人生の中で誰だって一度や二度の「喪失感」や「不安感」「寂寥感」なんてのは経験があるはずだ。プロだっていつかは引退だし、そんなことは見ていたら誰だって分かる。生涯現役の世界チャンピオンなんて一人もいないしね。それを想像、想定できないような人間はいないよ。だから甘えだと言っている。そうじゃないならバカだ。

それに対して焦燥感や将来不安ならまだ理解できるし、こちらはまともだ。それに対策も立て易い。こうしたことを経験した実業家や経営者はごまんといるからだ。全てのプロ選手に複数人でも充当できるだろう。だから彼らには相談の窓口は「いくらでもあるから現役中は専念して後悔が無いように頑張れ」と声をかけてあげたい。

「人生のピークは死の直前でありたい!」とはかつての僕のクライアントでもある北京オリンピックヨット競技49er級日本代表選手の石橋顕氏

の言葉だが、本当に素晴らしいと思う。そういう気持ちを悟ことができれば何の心配もいらない。過去にすがるとかいう低いレベルではなく「選手であった」ことを強みにすらできる。

スポーツビジネスの世界では今後「元トップアスリート」に対する「人生のコーディネーター」のような仕事が増えて来るだろう。

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