簡単に効果を感じられる人も多い反面、一向に効果を感じられない人もいない訳ではない。
『天使の美脚塾』
の御購入者からの問い合わせについて以下のように回答させていただいた。現在、教材実践中のSY様は、その経過をご自身のブログに写真入りで掲載されている。僕にとっても大変参考になる貴重なデータだ。
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SY様
の御購入者からの問い合わせについて以下のように回答させていただいた。現在、教材実践中のSY様は、その経過をご自身のブログに写真入りで掲載されている。僕にとっても大変参考になる貴重なデータだ。
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NCCA設立3周年記念セミナーは盛会の内に無事終了することができた。参加総数80名超。会場はほぼ満杯だった。全て事務局スタッフのお陰である。また、一緒に走って来た3年が間違いでなかったことを証明する「NCCAのノウハウが注入されたとある弱小ソフトボールチームの全国大会出場」がこの日に重なったのも偶然ではないとすら思える。
現実には団体の運営は容易ではないが、前へ前へと歩を進める負荷は、同等以上の喜びや嬉しさ遣り甲斐を我々に与えてくれている。深く感謝したい。
そして、実はセミナー終了後に数人の方からメールをいただいた。どれも心のこもった有難い気持ちが綴られていた。その中から1通ご紹介させていただく。トレーニングインストラクターの仲間からの分である。
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本日のセミナー、ありがとうございました。
ご挨拶もせず、帰ってしまい、申し訳ありませんでした(>_<)
森部先生にお会いするのもしばらくぶりでしたので、お話したい事もいくつかありましたが、皆さんの質問を受けられてましたので次回またゆっくりお話させて下さい。
本日のセミナーも大変勉強になりました。以前から森部先生が足裏や歯並びについて重要視されているのを聴いて以来、私も自分の足も含め、トレーニング室ご利用の方の足元をかなり意識して見るようになりました。正常な人はまずいないですね。
灯台もと暗しではないですが、まずは足元から…
おかげさまで、『足』が本当に重要な事がわかってきました。
早速、今日教えて頂いた事を現場に取り入れていきたいと思いますし、これからもまたセミナーや講習会など、是非宜しくお願い致します
m(__)m
本日は本当にありがとうございました。
お疲れさまでした!
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今日も頑張るぜ~♪
トータルコンディショニングを標榜する者であるなら誰しも理解すべき内容である。何故なら、人体を「構造体」として捉えるならば絶対に基礎中の基礎とみなさなければならないからである。だって、足は「人体の土台」でしょ?
地球上の陸上環境において重力の支配下にある人体は、長さと重さと体積を持つ立派な「構造体」に他ならない。それを二足歩行させているのが「足」なのであるから、「足」を見ずしてコンディショニングやパフォーマンスを求めても100%には絶対に到達できない訳だ。
僕はフィジカルトレーニングを進める際に
1)体軸を作る
2)部位別の筋力を強化する
3)統合的なパワーを開発する
4)専門動作に類似した動作トレーニングを行う
ように段階を追う。
各段階に完全な境界を作ることはそれ程多くはないが、比重は変えて特徴を持たせるようにはしている。長年の経験で検証してきた最も合理的なピリオダイゼーションだと確信している。
しかし、そのプログラミングも「足」を見なければ、観ることも、診ることも叶わないのだ。
※ちなみにこの足は相当マズイ足だ。
「何事も基本が大事である」ということに異論は無かろう。「基本」は「基礎」であり「土台」だ。そういう考え方について8時間後には春日クローバープラザにて講演する。
「○○にそう書いてあった」「□□さんが…と言っている」「昔から皆そうやってきた」と言う人は多い。
しかし、指導者なら、親なら、「それは本当なのか?」と疑ってみるべきだ。その上で、検証し、確認できたものを発言してもらいたい。僕は講習会や普段の指導の際には必ずと言って良い程このことに触れている。
野球をはじめとする多くの競技スポーツで行われている
・◎◎込み
という練習メニューには強くそれを感じる。
◆走り込み、投げ込み、打ち込み…といった練習方法は、どういう理由から行われているのだろうか?
◆それらが有効であるとして、改善の余地は無いのだろうか?
そういう疑問を持つべきだろう。
◆例えば野球のバッティングについて。
一試合でバットを振れる回数は4回打順が回って来たとして、そこでファウルでしつこく粘ったとしてもせいぜい50回。そんな機会すら実際には年に一回もあるかどうか分からない。それを素振り千本?100本でも多過ぎだ。
ましてや体が出来ていない発育期のJr.世代に「量」の練習やトレーニングは正しいと言えるのか?
◆例えばバレーボールの場合だと、ラリーが続いたとして同じアタッカーが連続してアタックを打つ回数は多くても3回。連続して10回は通常起こり得ない。そんなことを練習に入れ込んで何になるのだろうか?
同じ「きついこと」をするにしても、理にかなっているものとそうでないものとでは、努力のし甲斐が大きく違う。努力してきついことに取り組んで、パフォーマンスが改善するどころかケガをして選手寿命を短くしてしまうことに納得できるだろうか?
もっと多くの人が気付かなくてはならない間違いが、スポーツ指導の現場には沢山あると思っている。
長い1日は朝が早い。
午前中はテニスクラブの選手コースのフィジカルトレーニング指導。夜に硬式野球クラブチーム所属のキャッチャーのパーソナル指導。その後にジムの学生会員の指導。終了は23時半だった。
尤もこのスケジュールは前以て分かっていたことなので、それに合わせて時間の使い方をアレンジするだけで、「どうにでもなる」のである。この日は、頼まれていた講座のカリキュラム作成とパワーポイントの修正を行って、集中力が切れかかった夕方から筋トレを行った。
ターゲット部位は腕。と言っても、上腕二頭筋ど前腕部だ。時間的な都合上40分しか余裕が無かったから。関節や結合組織が強靭な人ならもっと短時間でも大丈夫なはずだが、僕の場合は筋力とのアンバランスが大きいのでウォーミングアップに相応の時間をかけなければならないのが厄介だ。特に手首と肘、肩は過去に何度もケガをしているので注意している。
以下は久々に行ったシーテッドケーブルカール。バーベルカールの後にやったのだが、リアクションレジスタンスが効いているので、ピークで力が抜けるどころか上がって来るので気に入っている。
MAX65kgでオールアウト
。明日はネタにして笑えそうだ。
スポーツをする限り、一度もケガをしないまま現役を引退することは無いだろう。
打撲や突き指、捻挫、酷い筋肉痛なんてのは誰だって一度や二度位は経験するはずだ。
しかし、指導者や保護者の無知、無責任により「しなくても良いケガ」を発症しているケースが少なくない。そして問題なのは、そうしたケガの中に再発し易いものや慢性化してしまうものが予想外に多いということである。
昨日もある方からこんな情報をいただいた。その方の息子さんは野球が好きで、居住区内に強豪の少年野球チームAがあるとのこと。それで息子さんにこう問いかけたそうだ。
「ねえ○○君、Aには入らないの?」
すると、以下次のようなやり取りが続いたのだった。
「入らないよ」
「え?何で?」
「お父さん、知ってる?Aって肩や肘を壊す人が多いんだって。10人中3人は壊す
そうだよ。お父さんは僕がケガしても良いの?」
「そりゃあ嫌だよ。…」
恐ろしい会話だと思った次第だ。
◆数字が具体的であること
◆子どもがそうした事態を気に病んでいること
がね。
確かに昔に比べたら、体の大きな小学生や中学生は多いし、早いうちから専門的な技術を訓練するのだから、能力の高いスター選手も多く育つだろう。
しかしその一方で、「深刻な」ケガ人まで増えている。それを「ケガをする奴が弱い」「ケガをする奴が悪い」「そんな奴はどうせ上では通用しない」と反省もせずに放置しているとしたら、あなたはどう思うだろうか?
僕には3つの想いが浮かんだよ。
◇指導者は子どもの発育と発達それに競技特性とスポーツ障害との関係について勉強すべき
◇犠牲者の上に成り立つ成績を認めない
◇僕ならケガをさせずに強くできる
ということ。
プロや実業団に入って「それ」で食べて行くのであれば、職業病としてのケガも覚悟すべきだろう。しかし、10代前半での犠牲はいくら何でも酷すぎるというもの。各競技団体のトップには業界全体の戦力の底上げをするためにも、無知・無策によるドロップアウトを避けるために早々に対策を講じていただきたい。
競技者が行う場合は特にね。
そして、その競技が・・・
◆スピード
◆パワー
◆アジリティ
◆クイックネス
といった運動の「速さ」に関する要素で高いレベルを必要とされるタイプのモノであれば尚更だ。
「可動域」とは解剖学的な関節の可動域ではなく運動の可動域のことであり、「可動性」とはその可動域の中でどれだけ滑らかに動きをコントロールすることができるかという能力のことである。そして、コントロールできているかどうかの評価は、完全に重量を受け止めることができ、爆発的に動かすこともできるということで判断しなければならない。
関節の可動域全部を使って行う場合、「フルレンジ」とか「フルストローク」と呼んでいるが、一般の競技者には必要ないどころか「やってはいけない」範疇のものなので注意して欲しい。
昭和50年代にはまだ普通に行われていた「うさぎ跳び」というトレーニングもさすがに今では見かけなくなったが、あれは「膝を壊すから」という理由で消滅した。フルレンジの筋トレも同様である。大きな負荷をかけて行うフルレンジの動作には、その関節の曲げ伸ばしに関与している「屈筋」と「伸筋」が必ず存在し、ある固有の角度で拮抗筋として主動筋の役割が入れ替わる。その際、瞬間的に筋が脱力することで関節に大きな負担が生じるのだ。これが繰り返されるとダメージは深刻なレベルまで蓄積され「障害」として慢性化する。それが恐い。
実際の指導者やマニアの中には「うさぎ跳びのように筋トレはスピーディじゃないし、ゆっくりコントロールすればケガはしない」と言う者もいる。しかし、この人たちは少なくとも3つの点で間違いを犯している。
1)スピーディさを求めない競技は無い
2)針金はゆっくり曲げ伸ばししてもいずれ切れる
3)障害は水面下で進行する慢性的なものである
ということについて理解が不足している。
筋トレの可動域は重さと速度によって自動的に決まる。「屈筋」と「伸筋」の可動域はまるで異なる。指導者はそういう真実を学ぶ必要があるだろう。
限界まで追い込んだとすれば、100kgでも50kgでも「我慢できない」という点で同じだ。
■筋肉は震え
■収縮速度は急速に低下し
■最大収縮位で固定することさえできなくなって
しまう。
ここが「安全な範囲」でのオールアウトの判断基準である。
つまり、筋肉はオールアウト状態に達すると、
■伸展筋群
■屈曲筋群
どちらも「重り」を持上げきったところで全て出し尽くしてしまうという訳である。
「ケガをしない範囲」はそこまでで終わり。
実際には使用した「重り」を元に戻すという「仕事」が残っているため、エキセントリックな動作に関して若干のゆとりはあるのだが、ここはイタズラに刺激するべきではない。
よく筋トレのマニアが「フォーストレップ法」と言って潰れてしまった後にも補助を付けて追い込んでいるが、競技スポーツ選手には全く無意味だし、ケガの発生頻度を高めてしまうので止めた方が良い。そもそも実際の競技ならば、追い込まれた時点では負けてしまっている。速度や可動域を無視したトレーニングには何の意味も無いだろう。
■パワー
■スピード
■アジリティ
等「速度」に関する能力をアップさせる目的の場合には、追い込みのタイミングとレベルは、筋肥大を目的とした場合とは全く異なるのだ。
本気でチャンピオンスポーツの世界で生きていきたいなら、正しいトレーニング方法を理解し、マスターした方が良い。近年はインチキなノウハウをあれこれ修飾して「さも真実っぽく」見せているのが目立つからね。
皆さんがインチキに騙されていないことを願っているよ。
沖縄で交流を開始した那覇市内にあるにこにこ整形外科・にこにこデイケアからスタッフのUNさんが福岡入りされた。
目的は僕の絡んでいる施設
◆Body Make Studio
◆ケアリング 半道橋
を見学するためだ。
もちろんメインはリアクションレジスタンス機能付きのマシン群だ。
正しい使い方を体験していただいた外に、トレーナーやコーチの勉強内容にも興味を持っていただけるようにエスコートさせていただいた。
もちろん、間違って追い込まないようにしたよ(笑)。
しかし、お別れした後の筋トレ道場はやはり熱かった。
久々に参加したSNちゃん、サボると勿体ないよ~♪
次回は間を開けずにね~。