筋肉を意識しながらトレーニングする無意味・・・

筋肉は何のためにあるのかというと「運動(必ずしもスポーツ活動を意味するものではない)するため」だ。動物だから動けないと困るのだが、動く時に一々どの筋肉を使っているか、なんて意識していた日には事故が増えるであろう。我々の体はダイナミックであればある程、連続的であればある程、突発的であればある程、反射機能を駆使して動いているからだ。

それ故に筋トレをする際に軽い重量をゆっくりとコントロールしながら筋肉を意識するようなことをやっていても意味がない。そんなトレーニングでは筋肉は発達しないし、緊急事態への対応には到底間に合わない。限定的な範囲で行われるリハビリテーションやボディビルのような特殊な状況を除けば筋トレで筋肉を意識しながら行うなんて必要は無い。

酷いのは「専門家」と称する人たちが「筋肉を意識しながらゆっくりと」とか「呼吸に合わせて重りをコントロールしながら」筋トレを行わせていることだ。中には「腸腰筋を意識して走る」なんて無茶なことを言ってる指導者もいる。

それを真に受ける方もどうかしているが、習う側に知識が足りないのを良いことにさももっともらしいことを教え込むというのはいかがなものだろうか?

あるトレーニングを行わせると「このトレーニングはどこに効くんですか?」と聞いてくる人が多いが、その際に「大胸筋です」とか「広背筋です」と自信満々に説明している指導者然とした人も同様に多い。しかし、そんなことは人によって違うのだ。端的に言えば追い込んだ時に「本人がきついと感じている箇所」に効いているのである。個人差があってしかるべきで、それは「個別性の原則」として知られているのに、そんなことも知らないで指導している人がザラにいる。

話を元に戻そう。筋トレをすること自体が目的化しているのであれば筋肉を意識して行うという選択もあって良いかも知れない。しかし、筋トレを日常生活やスポーツ活動など別のシーンで役立てるために行っているのであれば、力学的に最も効率の良い方法でより大きな重量を扱える技術と力を身に付けるべきである。そしてその際、ウエイトを持った瞬間に筋肉は緊張するのだ。意識とは無関係で反射する。自分の身を守るために。

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