弟子からのSOSは至極当然のことだ・・・

「(少年野球やってる)子供達が熱で倒れて着替えもさせずに少し休まされただけで、『もう良いだろ(試合に)出ろ出ろ!』って言われて・・・」
と困り果てた顔をして相談に来た。


少年が最も多く搬送されている実態に目を向けよう。


悪夢が蘇る。
某高校のある球技部で熱中症対策のセミナーを依頼されて、暑い中現地へ出向いて詳細に解説したのにも関わらず、その1ヶ月後チームから死者が出た。
死因は熱中症。

高校生の体格でも起きたこの事故は、完全に指導者の認識不足、時代錯誤が原因である。
どういう訳かこの部の指導者は監督責任を問われなかったが、監督という立場にあって実際に言い訳は立たないだろう。
せめて良心の呵責に苛まれて生きてもらいたいものだ。

ところで、冒頭の相談に対する回答だが、下記の理由から解決は難しいと言わざるを得ない。
◆監督、コーチがボランティアで指導に当たっている。
→普段は保護者の方も「暑い中お疲れ様です」なんて気を遣っている程だ。
◆上位組織の連盟や協会の指導力が低い。
→指導細則や罰則規定が無い。
◆指導陣の権限が強い割に、彼ら自身に最新情報や自分たちに不足している情報を補おうという感覚が希薄である。
→熱中症対策セミナーなんてのは毎年どこでもやっているが受講者は限定的で、真っ先に受けるべき現場の指導者が受けていない。

このような状態では外部のトレーナーやフィジカルコーチ辺りがいくら異を唱えたところで煩く思われて嫌な顔をされるのがオチである。少し冷たい言い方であるが、そのチームから死人もしくは意識不明の重体など、深刻な犠牲者が出るより外に改善のタイミングは来ない。

もちろん、それでは遅過ぎるので、
◆わが子だけは万全の対策を講じるか?
◆監督・コーチと衝突し、チーム内で浮きながらでも理想の状態に持って行くか?
どちらかを選択しなければならないだろう。

さて、あなたならどうするか?
少年スポーツの現場で今後増えて行くことが予想される事故だけに真剣に考えていただきたい。

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